北九州市中央図書館 外観

DIARY

北九州市立中央図書館見学

打合せで北九州へ。一昨日、熊本で大きな地震があり、昨夜も大きな揺れがありましたが、九州自動車道の福岡-小倉間は問題なく走行することができました。お昼に打合せが終わり、天気も良いので、このまま帰るのはもったいなく思い、北九州の磯崎新設計の建築を見て帰ることにし、北九州市立中央図書館(1974)へ。

北九州市立中央図書館 内観

この建築は15年くらい前に一度見学したのだが、そのときは外壁が改修中で内観しか見ることができませんでした。今回は外部も見ることができましたが、やはりこの建築の魅力は内部空間にあります。磯崎新は、つくばセンタービル(1983)でポストモダニズムの旗手と呼ばれようようになりましたが、初期の作品からポストモダン的な傾向があり、この建築も新古典主義の建築家エティエンヌ・ルイ・ブーレー(1728-1799)の「王立図書館再建案」を下敷きにしていることを磯崎本人も認めています。

王立図書館再建案

この建築は、ユークリッド幾何学によって構成された平面に、ヴォールトという古典的な建築要素を屋根に載せ、それをプレキャストコンクリートという近代的な構法によって組み立てられています。新国立競技場で話題になったザハ・ハディドのように、3次曲面による自由な造形も良いですが、僕はやはり造形だけが突出した建築よりも、こういう設計者の意図が読み取れる建築の方が好きです。しかし、コンピューターが発達している現在、3次元的な形態が新たな建築のボキャブラリーとして定着しようとしているのかもしれません。ユークリッド幾何学だと設計者の意図が読めて、三次曲面だと意図が読めないなどとは言ってられない時代になりつつあるのかもしれません。近年の磯崎建築も3次曲面が多用されています。

15年ぶりに見ると、細部に関しては15年前とは見るところが違ってきます。15年を経て、僕も少しは実務家として成長したのかもしれません。館内には模型も展示してありました。こういうのを見ると、学生時代を思い出します。こういう模型をバイト先でよく作ったものです。映画『図書館戦争』のロケに使われたので、映画を紹介するコーナーもありました。

北九州市立中央図書館

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