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新国立競技場再コンペに思う

2015年7月21日 | COLUMN

新国立競技場コンペ案募集広告

写真は3年前に全国紙に大々的に発表された新国立競技場コンペの広告です。要項を読んだら「これで公募?」と思わざるを得ない参加条件でした。

再コンペは「設計と施工が一体となったコンペを行う」と発表されていますが、これは「事業コンペ」と呼ばれるもので、埼玉アリーナや札幌ドームがこの方式で行われています。多目的スタジアムという「特殊な建築」のコンペのやり方としてはおそらく妥当で、異論はありません。ただし、大規模施設の施工能力のある大手ゼネコンとJVを組まなければならないので、いずれにせよ参加できる建築家も限られてくるでしょう。私なんぞは傍観するしかありません。

今回の騒動で一番危惧するのは、建築家とは予算も考えず勝手なイメージだけをつくる職業というイメージが定着してしまうこと。そして、今後「特殊ではない建築」もクローズドなやりかたでコンペが行われるようになるのではないか?ということ(既にかなりクローズドですが)。安藤忠雄氏には「私の予算の読みが甘かった」と謝罪してほしかった。コンペから文化が生まれ、これからもそうであって欲しいと、微力ながら願っております。